モバイルビジネスの近況と今後の展望について

今回は、モバイル・コンテンツ・フォーラムの事務局長である岸原孝昌氏をゲストに迎え、モバイルビジネスの近況と今後の展望についてお話いただきました。モバイル・コンテンツ・フォーラムとは、モバイルビジネス市場の拡大と発展に寄与すべく1999年に設立された任意団体です。

急成長しているモバイル市場ですが、3Gといわれる第3世代の携帯電話が普及し、パケット通信料の定額制サービスへの加入が急増している今、着メロ・着うたのようなデジタルコンテンツ販売はもちろんのこと、ケータイ小説と呼ばれる電子書籍やデジタルコミックが爆発的に売れ、モバイルショッピングによる物販も急激に成長をしています。

これまで、デジタルコンテンツ販売やモバイルショッピングのサイトへはキャリアの公式サイトのメニューからアクセスするのが主流でした。しかし、ここ1年で各キャリアのホームサイトにはモバイルサイト向け検索エンジンが搭載され、いわゆる勝手サイトと呼ばれるサイトにアクセスが簡単にできるようになっています。今後はこの勝手サイトによるモバイルビジネスの市場拡大が期待されますが、プッシュ・プル型のマーケティング手法の活用や課金方法の多様化など、新たなメディアモデル成立に必要な条件をお話いただきました。

副所長　和家